こんばわんば。
今回の中古の鬼は、秋葉原の一也がお送りします。
とりあげるカメラは
ライツミノルタCL

「ライカ」と「ミノルタ」が手を結んで生まれたレンジファインダー機です。
このカメラは、大型化して不評となってしまったライカM5のコンパクト版として構想されたカメラです。
しかし、小さくするにも技術が必要。
で、ライツ社が目をつけたのが日本のミノルタだったのです。
そして、1970年、西ドイツのケルンで行われたフォトキナ会場で、ライツ社の人間がミノルタの人間に近づいて、耳もとで、そっと囁いたわけです。
「あのさぁ、依頼したいことがあるんだよね…」
ミノルタ側としては「モノを見ないとなんとも言えないですよぉ」という慎重な態度をとりつつも、幾度かの会談を重ね、1971年8月にCL製造に関する契約書が交わされて業務提携がスタート。
ライツ社の作った試作機をもとに量産試作を繰り返したミノルタは、日本とドイツの図面の製法や工業規格の違いに大変苦労したそうです。
しかし、数々のギャップを乗り越え、1972年の広範囲の相互協力提携を結び、同年6月7日の公式発表は国内外のメディアに大きく取り上げられて注目されました。
そして、1973年11月、技術提携第一号機として、このCLが発売とあいなりました。
CLとは「コンパクト・ライカ」と「コンパクト&ライト」の意味で付けられた名称。ライカM5の距離計連動・TTL露出計内蔵という性能をキープしつつ、その名のとおり徹底的な小型・軽量化がなされています。デザインも秀逸。

レンジファインダーといえばM型ライカですが、小さく軽いCLの軽快な機動性はとっても魅力的です。実用機としてはM型ライカの上をいくという意見も多くあります。
そして、なんといっても、
「ライツミノルタ」というダブルネームがカッコいいっす。

今風なら、「ライツ×ミノルタ」とか「ライカfeat.ミノルタ」とかになりますかね。コラボです、コラボ。最高にヤバくねぇ?
ちなみに、ストラップが縦吊りなとこもカッコイイ。ボディ前面にシャッタースピードダイヤルがついていて操作感も良好。
ファインダー内の視野枠は40mm、50mm、90mmと三種類で、50mmより広角の枠はありませんが、35mmレンズを装着して強引に撮影するのも漢です。
…で、ライツ社とミノルタの業務提携はその後どうなったのかというと、その後もレンズ等を中心に提携関係はつづいたものの、70年代後半から表面化したライツ社の経営悪化により尻つぼみ的に消滅。
ミノルタはCLの後継機を極秘に企画したものの、ライツ社にそれがバレて、「い、いや…ねっ!せっかくの技術をムダにするのもなんだし、ですね…」とドイツまで行って説明したものの、この後継機は採用されず、ミノルタブランドで”ミノルタCLE”として発売されました。
結局、ライツ社とミノルタのコラボによる魅力的な製品は続くことはなかったのです。
が、だからこそ、このCLの”ライツミノルタ”というダブルネームがよりいっそう魅力的な輝きを放つのです。